2020年12月のテーマは「腸内環境を整えよう」

一年もあっという間に終わりに近づき、もう師走です。
師走は、クリスマスなどのイベントが多く、大掃除やお正月に向けての準備など忙しい時期ですよね。
忙しくなると生活のリズムが変わったり、お酒を飲む機会も多くなり、体調不良や便秘、疲れが多くなります。
また、今年は新型コロナの影響で、新しい生活スタイルで過ごしながら感染対策が必要になるなど、ストレスも多くなります。
そのような時こそ「腸内環境」を整え、元気に乗り切りましょう!
腸は“第2の脳”と呼ばれるほど重要な臓器で、腸内環境が乱れると様々な不調が出てきます。
今回は、腸内環境を整えることのメリットと効果的な食事についてお伝えします。
腸内細菌の種類とバランスを整える
腸内には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」が存在しますが、腸内環境を整える上ではバランスが重要です。理想は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7の割合。
この割合を保つためにも、善玉菌を増やし悪玉菌を増やさないようにしましょう。
腸内環境を整えるメリット
・便通の改善・風邪などの感染症や病気の予防、アレルギー症状の緩和
・疲れにくくなる
・やせやすくなる(太りにくくなり)、メタボが改善される
・ストレスが緩和される
腸内環境を整えるために食べたい栄養
発酵食品に含まれる乳酸菌には、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えるという働きがあります。※発酵食品:味噌、ぬか漬け、キムチ、甘酒など
乳酸菌は腸内に定着できないので、毎日継続して摂ることが大切です。
食物繊維:現代人は不足
不溶性食物繊維水分を吸ってふくらみ、便のかさを増やして蠕動(ぜんどう)運動を促進する。
※不溶性食物繊維を含む食品:ごぼう、さつまいも、きのこ、わかめ、もち麦など
水溶性食物繊維
水を含むとゲル状になり、便の水分を増やして排出しやすくする。
また、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸を健康にするのにも役立ちます。
※水溶性食物繊維を含む食品:キウイ、りんご、おくら、ほうれん草など
オリゴ糖
糖の一種。大腸まで届き、乳酸菌のエサになったり、腸内の善玉菌を増やしたりする働きがあります。ただし、糖の一種なので摂り過ぎにはご注意ください。
※オリゴ糖を含む食品…大豆、ごぼう、小豆、玉ねぎ、バナナ、にんにくなど
「発酵食品 お味噌」おすすめレシピ
白みそ豆乳雑煮
白みそと豆乳で濃厚なお出汁に仕上げた新感覚のお雑煮です。
お出汁に餅を絡めながらいただきましょう。
【調理時間目安:30分】
2人前
【材料】
- 切り餅
- 2枚
- 小松菜
- 1株(茹でて4mmの長さに切る)
- ごぼう
- 5cm程度に短冊切りにして茹でる
- にんじん
- 3mm幅に薄切り2枚
- 大根
- 3mm程度に薄切り2枚
- 練り辛子(お好みで)
- 適宜
[豆乳だし]
- 昆布だし
- 100cc
- 豆乳
- 200cc
- 白みそ
- 大さじ3
- 醤油
- 少々(風味づけ)
【作り方】
①切り餅をトースターなどでこんがり焼く。②[豆乳だし]鍋に昆布だしと豆乳を入れて弱火にかけ、温まったら白みそを加え、風味づけに醤油をたらす。
③手順①のお餅をお椀に盛り付け、豆乳だしを注ぎ入れたら、にんじん、大根、ごぼう、小松菜を飾る。
お好みで練り辛子を添え、汁に溶きながらいただく。
慌しくなる年末ですが、栄養のある食事を心がけてくださいね。