5月のテーマは「新茶の季節。新茶でこころもからだも元気に!」

立春から数えて八十八夜にあたる5月初旬は、春から夏へと季節が変わる頃。
この頃に摘まれたお茶(緑茶)は「新茶」と呼ばれ、香り高いことで人気です。
そんな「緑茶」ですが、なんとなくからだに良い事はご存知だと思います。
そこで、5月は「緑茶の栄養」と「おいしい淹れ方」をご紹介します。
緑茶の種類と特徴について
一般的に「緑茶」とひとくくりされている日本茶には、製造工程や炒り方などの違いからたくさんの種類があります。それぞれの特徴をよく理解し、自分好みのお茶を選びましょう。
【煎茶】最も一般的なお茶。
(約2倍の時間蒸したものは深蒸し煎茶とされ、色・味ともに濃くなる)
【玉露茶】日光を約20日さえぎって育てたもので、豊富なうま味が特徴。
【かぶせ茶】日光を約1週間さえぎって育てたもので、うま味が多い。
【てん茶】日光をさえぎり育てたものを、さらに蒸して乾燥させたもの。
(これを石臼でひいて粉末状にしたものが抹茶)
【番茶】摘採期や品質など、主流から外れた番外のお茶といわれている。
【玉緑茶】茶葉を細長く整える工程がなく、まろやかな味わいのお茶。
【ほうじ茶】煎茶や番茶などを強火で炒り、香ばしさを引き出したお茶。
【玄米茶】蒸した玄米を炒り、煎茶や番茶をほぼ同量加えたお茶。
ココがすごい!緑茶に含まれる栄養素
緑茶には3つの薬効成分があり、それぞれの特長は以下の通りです。①カテキン
お茶の渋み成分。
強い抗酸化作用をもっており、コレステロール吸収抑制や体脂肪減少などの生活習慣病の予防効果が期待されます。
さらに抗菌力・殺菌力もあるため、虫歯予防や口臭撃退にもなるといわれています。
②テアニン
お茶のうま味と甘みの成分で、リラックス効果があるといわれています。
最近の研究で、脳や神経細胞の興奮を抑えて睡眠を改善する作用や、脳内で作用して意欲を改善する効果が認められています。
③カフェイン
お茶の苦味成分でリフレッシュ効果があります。
脳の中枢神経に作用(興奮的)するため、眠気を防いで知的作業能力を向上させたり運動能力を向上させたりします。
また、緑茶は上記以外にビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を含んでいます。
カリウムも多いので、血圧コントロールにも良いでしょう。
一杯に含まれる量は限られていますが、茶葉を粉末にして飲む抹茶なら、幅広い栄養素を多くとることができます。
おいしい「煎茶」の淹れ方
家族や友人、お客様のためにも、おいしいお茶を淹れるテクニックは知っていると重宝します。飲む人の心もあったかくなるようなおいしい煎茶の淹れ方をマスターし、新茶の季節をより一層楽しみましょう!
<おいしいお茶の淹れ方>
①お湯を沸かす。しっかりと沸騰させる。
②沸かしたお湯を人数分の湯のみの8分目まで入れ、少しおいておく。
(お湯を適温にし、湯のみを淹れる直前まで温めることができる)。
(適温は上級茶で70℃、中級煎茶で80〜90℃くらい)。
③茶葉を人数分急須に入れる。1人分の目安は2~3g(ティースプーン1杯分)。
④湯のみの中のお湯を急須に入れ、茶の成分を浸出するためにしばらく置く。
時間の目安は、煎茶の場合約1~2分。(深蒸し煎茶の場合は30秒~1分程度でOK)。
⑤急須をゆすらず、静かに湯のみに廻し注ぎ(※)をし、最後の一滴まで注ぐ。
※廻し注ぎ…お茶の量や濃さを均等にできる注ぎ方。
①⇒②⇒③⇒④の順で少しずつ注いだら、④⇒③⇒②⇒①の順に注いで繰り返す。
5月のおすすめレシピは、「ずんだ白玉だんご」
お茶うけにぴったりな一品!冷凍枝豆でもおいしくできるのでぜひ試してください。
ずんだ白玉だんご
枝豆の季節にはちょっと早いですが、ずんだ餡のキレイな緑が目にも美味しい和菓子です。>
【調理時間目安:40分】
4人前
【材料】
<白玉団子>- 白玉粉
- 1/2カップ
- 水
- 40〜50cc(調整しながら)
- 枝豆
- 120g(茹でて皮をむいたもの)
- 白味噌
- 小さじ1
- 米あめ
- 大さじ1〜2(お好みで調整する)
- 塩
- 少々
【作り方】
①白玉だんごを作る。ボウルに白玉粉、水を入れよく混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさにし、だんご状にする。
②手順①を沸騰させたお湯の中に入れ茹でる。
だんごが浮き上がってきたらしばらく茹で、冷水をはったボウルに移す。
③ずんだを作る
沸騰させたお湯の中に、枝豆、塩を入れ豆が柔らかくなるまで煮る。
※冷凍枝豆の場合は、解凍する。
④手順③をザルに上げ、皮をむき、すり鉢にいれ、すりこぎですりつぶす。
白味噌と米あめを加え混ぜる。
⑤器に手順②の白玉だんご、手順④のずんだを盛り付ける。
5月5日は、「こどもの日」ですね。
お子様にも人気のレシピですので、ぜひお試しください。
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