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6月のテーマは「口内フローラを整えて虫歯&生活習慣病予防!」

食と健康通信20216
初夏の暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
6月4日から10日まで「歯と口の健康週間」が始まります。
口はからだの中で唯一、日常的に細菌が体内に入り込む場所。

厚生労働省と日本歯科医師会は、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動を1989年より推進しています。
そこで今回は、お口の健康と生活習慣病についてお伝えします!

口内フローラとは?

"腸内フローラ"は聞いたことあると思いますが、口内フローラって何でしょうか。

口の中も腸内と同じように、善玉菌や悪玉菌、どちらの菌にもなりうる日和見菌が存在します。
これらの無数の細菌がバランスよく保たれた環境を「口内フローラ」と呼びます。

しかし、歯磨きが不十分だったり、砂糖を過剰に摂ったりすると歯垢(プラーク)がつくられ、口内フローラのバランスを乱してしまいます。
この口内フローラの乱れが、虫歯や歯周病、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因と言われています。

口内環境と生活習慣病は関係あるといわれています

歯周病になると歯と歯肉の間に隙間ができ、血管内に細菌が侵入しやすくなります。

細菌の感染により血管内に炎症が起きると、それを修復しようとLDL-C(悪玉コレステロール)が増加。
結果として動脈硬化や心筋梗塞に繋がります。

その他にも歯周病は糖尿病を悪化させるため、血糖コントロールにも歯周病の治療が必要といわれています。

<歯周病対策> 何に気をつければいいの?

①悪玉菌のエサとなる糖質を控える!
糖質は、パン、お米などのでんぷんを分解するとできます。
そのため、でんぷんを食べた時などは悪玉菌が増えやすい環境となっています。
パンやお米を食べた後は歯磨きを徹底しましょう。

パンや白米に対して全粒粉パンや玄米・雑穀米などは、でんぷんが少なく食物繊維が豊富。
また、血糖値も上げにくく、口内フローラのバランスも乱しにくいのでおススメです!

②歯周病対策と口臭予防は唾液分泌がカギ!
唾液は口の中の粘膜についた菌を洗い流す洗浄作用があり、病気になるのを防いだり、口臭を予防したりしてくれる働きがあります。

唾液の分泌量を上げるためには、食物繊維を豊富に含むキノコ類や海藻類、野菜、果物等を摂取することが効果的です。
特にリンゴは食物繊維が摂れるだけでなく、「リンゴ酸」という成分がお口の中の悪玉菌を殺菌する効果があります。

入れ歯洗浄剤にも含まれているこの成分は「天然の口内洗浄剤」とも呼ばれており、口臭予防にぴったりです!
ただし、果物には果糖も含まれているので、食べすぎには注意!
1日あたり片手の平にのる量を目安に食べるようにしましょう。

③グルタミン酸で唾液の分泌量を増やす!
昆布に含まれる旨み成分で、このグルタミン酸を摂ることも唾液分泌には効果的です!
グルタミン酸を摂取すると、脳が食事をしたと錯覚するため唾液分泌が長時間持続します。

このグルタミン酸を手軽に摂れるものとして「昆布茶」がおススメですが、塩分があるため気になる方は水に昆布を浸して作る「昆布水」にしてみて下さい。

お口がよく渇く、虫歯が増えたなど自覚症状がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

④朝起きたら歯磨きを!
寝ている間、お口の中では雑菌が繁殖しています。
起きてそのまま飲食すると、お口の中の雑菌を飲み込んでしまい、腸内環境にも悪影響となります。

起きたら歯磨きをする習慣を身につけましょう。
そして、朝食を摂ることも口内フローラを整えるために重要です。
朝は最も雑菌が増殖している時間帯なので、朝食を摂ることで唾液分泌を促し、殺菌するようにしましょう。

健康には歯が命!
将来、80歳まで20本以上の自分の歯が保てるよう、今からできる歯周病対策を実践してみてください。

6月のおすすめレシピは、「とうもろこしと丸麦入り玄米ご飯(土鍋炊き)」

口内フローラを整えるには、主食は玄米がおすすめ。また、腸内環境も整えてくれます。
季節の『とうもろこし』を入れて、「とうもろこしの甘さが美味しいご飯」をぜひお試しください。

とうもろこしと丸麦入り玄米ご飯

玄米は炊くのが面倒という方も、土鍋を使って炊いてみるのも楽しいですよ。
【調理時間目安:60分】

5〜6人前

【材料】

玄米
3カップ
1200cc
丸麦
1/4カップ
とうもろこし
1本(芯から外しておく)
昆布
1枚(切手大)
小さじ1

【作り方】

①玄米と丸麦(洗い)を水(1200cc)に6時間~一晩浸しておく。

②とうもろこしは包丁などで粒をこそげ取る。

③水に浸した、玄米、丸麦、水をそのまま土鍋に入れる。昆布、塩も加える。

④とうもろこしの実と芯を上にのせ、蓋をして火にかけ煮立ってきたら、弱火にして45~50分炊く。
コンロから下ろし、5~10分蒸らす。
※とうもろこしの芯を一緒に入れることで、さらにうま味が増します。

⑤とうもろこしの芯を取り、やさしく混ぜ器に盛る
※とうもろこしの芯は非常に熱くなっておりますのでご注意ください。

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玄米レシピ
全粒粉レシピ(パン、麺類など)